自然と盆栽　創刊号より

こちらは残念ながら、お値段の付けられなかった本なのですが、創刊号からまとまって手に入れられるのは珍しいことですので、紹介しておきます。

○こんな嬉しいことは、十数年ぶりでした。

三友社創立の時、文壇・画壇・新聞界に、 こぞって応援して戴きました。多分、私に対 する同情であったのでしょう。本誌の創刊に あたっては、かてて加えて、趣味者・業界・ 出版界・印刷・製版の方々までが、昼夜の別なく、惜しみない協力をして下さいました。 皆さま有難うございます。 日本列島はおろか、世界の隅々まで、緑が 一杯になり、心のオアシスになるような、佳 い月刊誌を、読者の方々にも加わって戴いて 創って行きたいと思います。皆様の御力添えを。

(北村) ○酒は飲めず、女性にはもてず、競馬はやっ てみたけれど、これもわが財布に穴をあける ばかり。四十にしていよいよ惑ったあげく、 とかく人の世は住みにくいと悟り「自然と盆 栽」に没頭して、やっと元気を回復しました。

(佐々)
どうぞよろしく。 ○早春の京都盆地をコマ風のように走りまわ った。「へえ、えらい雑誌をださはりまんの やなア」。取材のたびに、驚かれたり、感心 されたりした。が、手ごたえは充分……。「ま た、お越しやす」 京ことばが身にしみた。