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日本カエル図鑑等生物関係の書籍・図鑑をお譲りいただきました。

日本カエル図鑑 前田憲男・松井正文

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担当スタッフより

日本カエル図鑑等各種生物関係の書籍・図鑑お譲りいただきました。ありがとうございました。中でも専門性が高く、珍しめの本をいくつか紹介させていただきます。

日本カエル図鑑 前田憲男・松井正文

まえがき

今から24年前の春,高校に入学し、初めての奨学金を手にした筆者が真っさきに購入したのは,故中村健児教授と上野俊一博士の名著,原色日本両棲爬虫類図鑑であった。以来,この書物は,筆者にとって爬虫両棲類学のすばらしい手引き書となってきた。しかし,出版後,長い年月を経て,新しい知見が増加したり,種によっては分類学的扱いも変更を要する時代となってきた。そこで千石正一氏らと,原色両生/爬虫類を出版したが、これもいまでは入手困難となってしまった。他方,全世界の両棲類リスト(Frost 氏編集)の作成に関わった 際に痛感したのは,日本産カエル類を扱った欧文の書物が,ほとんど戦前の内 容そのままの故岡田弥一郎博士著 Fauna Japonica: Anura しかないため,多くの種の分類や分布について,外国人研究者が決定的に誤った理解をしていることだった。当初,カエル類の生態写真集を企画していた前田氏が諸般の事情から計画変更し、図鑑をつくりたいとの相談を持ち込んできたとき,二つ返事で解説の執筆を承知してしまったのは、そんな現状に不満を感じていたからに 他ならない。

しかし,これまでに出版された書物を意識すると、なかなか筆は進まず,結 局,全種・亜種について手持ちの標本類を調べ直し、さらに追加標本を集めた りするうちに日がたってしまった。記載には著者所蔵の固定標本を精査し,肌 数や卵径が不明な場合は可能な限り,卵塊から計数したり♀個体を剖検した。 鳴き声については,ほとんどすべての種・亜種についてソナグラムを用意し直した。核型も,未公表の種について新たに計測をし、すべての種・亜種のデータを揃えた。しかし,紙数の都合から,変異や生態について十分な解説を加え ることができなかった。とくに,色彩の解説はほとんどすべて省かざるを得な かった。また英文部分もきわめて不十分な状態に留めざるを得なかった。でき るだけ易しい解説をという前田氏や出版社側の意向に反して,きわめて難解となってしまったのは,筆者の責任である。

本書解説部の基盤となった標本の収集,生態に関する情報の収集,鳴き声の 録音・解析,核型分析には,長年にわたる多数の先輩・諸学兄の絶大な御協力 に負うている。それらの方々の氏名は巻末に記させていただいた。また,内外 の研究者による貴重な研究成果を引用させていただいたが,これらはできる限 り文献中に網羅するよう努めた。本書が両棲類愛好家にとって何らかの参考に なり,本書で空白のままになっている事項について、早急に資料が蓄積され, 日本産カエル類に関する知見が,より完璧になるよう祈る。最後に、本書を, その完成をみることなく信州の空に旅立たれた,恩師中村昭三郎・小山長雄両 先生と母に慎んで捧げ、ご冥福を祈るものである。

平成元年9月洛南伏見にて 松井正文


私がカエルの写真を撮りはじめてから約二十年がたってしまった。“カエル を撮る”と決め,当時出版されていた動物写真家の田中光常先生の「野生動物を追う」と,唯一カエルの写真集であった種村ひろし先生の「日本の蛙」を参考に自己流で今日まで撮影を続けてきた。初期の頃は技術的にも未熟で, プ ロのカメラマンに聞けば即座に解決することに数年かかったこともあった。 遅々として進まなかった写真を,何とか人に見せられるようになるまでに,貴 重な時間約十年を費やしてしまった。その後はプロカメラマンの知人も増え, 数多くの研究者の助言や知見を得ることもできた。そうした人たちの暖かいご 支援により,この度, 松井先生との共著で図鑑出版にこぎ着けることができた。

その間,何度か出版の話が持ち上がったが,写真が不十分だったり,カエル の本では売れないとか,さまざまな理由で実現しなかった。この図鑑も,カエルの生態写真集を出版してみないかという数年前の話に端を発している。写真 集を企画するに当たり,本の巻末に日本産カエル全種の標本写真と解説をつけ ることにし,解説を松井正文先生に依頼した。しかし,昨今の出版事情や嗜好 性の強い「カエル」がテーマの写真集では営業的に採算がとれないとの意見が 大勢をしめた。何度か企画を練り直すごとに生態写真は削られ,資料頁が増大 し、生能写真と資料の占める割合が逆転することになった。そうした折,自然 科学の分野で新たな企画を練っておられた文一総合出版の斎藤博氏にお目に かかり,「日本カエル図鑑」が実現する運びとなった。そのご英断には心より 感謝する次第である。こうして最終的には図鑑の形態で出版することになり、 膨大な量となった解説は,そのまま松井先生にお引き受けいただいた。標本写真を使用するなら, カエルの原寸大で掲載することと,生態写真もできるだけ 収録することを了解してもらい,大型図鑑の誕生となった。

原寸大で使用した型ヌキ標本写真は同一ポーズで撮ることを目標ではじめた。 アカガエル類は簡単に撮影できたが,アマガエル類やアオガエル類はなかなか ポーズをとってくれず,一匹の撮影に一週間かけて一カットも撮れず,翌年に 持ち越した種もある。このため,結果として少しずつ角度の違う写真になって いるのは、ご了解いただきたい。また,体色を変えるカエルの特性から,撮影 中に体の色が変化し、数時間かけた撮影をもう一度やり直すことを余儀なくさ れたことも何回となくあった。撮影に歳月をかけた割には気に入った写真が撮 れず,今後の課題として残った。しかし,標本写真を撮ることによって,今ま でフィールドで撮影している時には気がつかなかった新しい知見や特徴を見る 機会を多く得ることができた。ここに,一冊の本ができあがったが,新しい知 見や課題を前に,新たな出発が始まったという思いである。


珍しい魚闘魚 トウギョ科 和名チョウセンブナ 池田貢氏の著書でチョウセンブナを通して平成天皇と出会った経緯が記されています。

私が初めて池田さんにお合いしたのは、昭和42年に上水 内部誌自然編』編纂の動物班長として、「淡水区水産研究所上田支所」に勉強に来られたときであります。その時のご熱心さに感銘を受け、第2回環境庁河川調査をお願い致しました。分担の、千曲川下流の魚の調査は、大変な仕事でしたが、池田さんは労を惜しまず協力してくれました。

昭和55年、この調査報告書 軽井沢にご滞在中の皇太子殿下昭仁親王にお送り致しました。数日後、皇太子殿下から、「魚の話しを聞きた いというご連絡があり、調査に当った先生方と軽井沢のプリンスホテㇽに伺いました。その折、池田さんは、大きな図表を持参しておりまし た。皇太子殿下は、信州産魚類の話をお聞きになったあと、その「図表は何か」とお尋ねになり、その話もするように申されました。池田さん は長野県では、牟礼村だけにすむチョウセンブナについて、平井明君が主になって観察研究したものをもとに、詳しく申し上げましたところ、 殿下は、大変興味深げに聞いておられました。 皇太子殿下は、昭和64年1月7日に、新しい天皇陛下になられまして、 平成と年号が変わりました。そして「地球保護元年」であり、丁度そのころ池田さんは、『珍しい魚闘魚』(チョウセンブナ)の出版に取り掛かっておるころで池田さんにとっては、思い出深い、記念出版となった ことでしょう。

チョウセンブナは、大変珍しい魚で、我国には長野県の外、茨城県、 愛知県、岡山県のみに生息する貴重な魚であります。


「高岡村のあゆみ」 1899年(昭和32年)の文献に「闘魚という珍しい魚」とあり、現地の多くの方々の、子供の頃の思い出や観察した生の姿 を集めて編集し、自然保護の関心を高めようと考えていたがご寄稿いた だきました四氏には申訳けないが不発に終った。

魚のことは、趣味として興味をもっていたが、闘魚についての関心を 高めるための手掛りみたいなものを書いてみように変って、新規まきなおしになった。生物学の一から始めてみると、魚の学問には、分類学、 進化学、遺伝学、解剖学、生態学(魚の生活、自然環境とどうかかわっ ているか)、発生学、生理学、保護等である。それ等一つとっても系統的に述べなくてはならないが、それには、学もなく、難問を解決する術 お知らずとまどうばかりであるが、意を決して自然保護への愚かな書き 集めたものに多少肉付けして随筆風に綴ることにした。 闘魚を水槽で飼育していたら「これフナにしちゃあ珍しい金魚のようなひれしている、何んて名前?」と聞かれた婦人に、ハッとした。和名 で「チョウセンブナ」俗称「ター(水田) キンギョ」と名付けるのも宜 なる哉と思った。

「チョウセンブナ」、イコール「闘魚」にはいささか抵抗がある。少 し文献をあさってみると、広くは闘魚というときは「キノボリウオ亜 目」全体をさしている。その次はトウギョ科をさしている。更にトウ ギョ属(チョウセンブナ、パラダイスフィッシュ)とベタ属(シャムト ウギョ)等であるがここでは俗称に従ったことを了解していただきたい。


こちらはみみずの研究、日本最初の女性生物学者といわれる小川文代氏(女性)の著作です。上記カエルやチョウセンブナより、専門的な本のように思います。昭和19年に5000部発行されています。これほど専門的な本が、昭和19年当時はたして無事売れたのでしょうか?内容よりもそちらの方が気になります。

「みみず」をいぢりはじめてから十數年にもなりませうか この間、人から女の癖によく「みみず」などを研究するものだ、気持が悪くはないか、などといろいろ聞かれましたが、實をいへば私も女高師時代には「みみず」を解剖するのがいやで,たうとうこの解剖だけは願ひ下げにして頂い た程でした。 

しかし、大學の卒業論文の際に,當時東北帝國大學で畑井教授の指導の許に多くの人たちが「みみず」を研究していましたので、私もその一つの題を與へられ それからずつと現在に至るまで繼續しているわけですが なかなか面白くまだまだ知りたいこと,觀たいことだらけ で、今のところ何時止められるとも考へられません.

その間、他の動物を全然やらなかつたわけではありませ んが,どうも他の動物では思ふやうな結果が得られず,何時の間にかまた「みみず」にまひ戻るといふ有樣で,私に とっては「みみず」は研究材料として捨てがたいものなのです。

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