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良寛扇面選集・奥村土牛揮毫等お譲りいただきました

良寛扇面選集

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担当スタッフより

良寛扇面選集・奥村土牛揮毫等お譲りいただきました。ありがとうございました。同じ新潟放送が出版した良寛の書簡はまだ入手できるかと思いますが、ちらの良寛扇面選集は非売品ということもあり、最近は見かけることが少なくなっています。輸送箱こそないものの今回は大型複製図版も揃っておりました。

良寛扇面選集

新潟放送は、昭和五十二年十月十四日をもって創立二十五周年を迎え、いささかこれに対する祝意を表する記念事業の一環として、ここに「良寛扇面撰集」を制作いたしました。顧みますと、昭和四十二年の創立十五周年に、良寛の書簡九十五点を収録して「良寛の書簡」を刊行し、さらに二十周年には、新たに全国にわたって取材した書簡五十三点を追録し、「良寛の書簡」の集大成をみるにいたりました。

このように、一貫して近世における書道史上に、比肩する者なく悠々せまらず飛翔している観をもつ良寛の卓越した書を集大成することは、誠に意義のあることであり郷土の私どもに与えられた使命でありましょう。

今回、良寛の扇面における遺墨の収録を試みたのも以上の主旨からであります。

扇について概観してみますと、その歴史は古く、社会的機能として扇が独自の型をとるようになったのは、平安朝時代とみられておりますが、扇の特質をみると、神事、儀式、慶弔に、あるいは贈答にと、それぞれの場に応じて、それ自身のあり方を意味づけていることは、まさに日本的なものの考えといえます。扇の効用がさまざまなだけに、古来、扇への愛著もまた格別であって、それにふさわしい意匠が求められ、さらに扇面特有の趣を楽しむことも多く、扇面に詩歌や図様を誌す慣習も伝統的なしきたりをもたらしたように、扇は日本人の生活様式や美意識に深くかかわりあって発展してきました。そして今もなおわれわれの暮しの中に生かされています。

このように扇が開かれたときの独特な 造形のなかで 良寛の格調高い詩歌が、 絶妙の筆致を展開するさまは、まことに興味深いものがあります。この良寛の扇面作品については、半年余りにわたる取材で百余点を収集いたしましたが、二十五周年に因んでこの中より二十五点を撰び、更に鑑賞用としまして原寸大の複製十二点を制作して収録いたしました。

これらの取材制作にあたりまして、作品の掲載をご快諾下されました、良寛記念館、安田敏彦先生をはじめ不村元周氏ら各愛蔵家の方々、そして表題揮毫の奥村土牛先生、「良寛観照」の森田沙伊先生、また釈文、解説並びに史的研究に意をそそがれた宮栄二先生に対し、ここに改めて深くお礼申しあげる次第であります。

昭和五十二年十月


良寬 觀照

森田沙伊

私がはじめて良寛や芭蕉の名を知ったのは中学の終りのころ、当時文芸評論で流行作家であった吉田弦二郎の著書であったと思う。昭和のはじめ越後の国上村に懇親の方があり、折々国上村へ赴くようになって良寛の遺跡や遺墨に触れる機会に恵まれ、それからこの詩人的な坊さんに非常に親近感を抱くようになった。其頃相馬御風氏が都会生活を脱して郷里の糸魚川に居住され、良寛の研究に没頭され、著書が相次いで出版されたので良寛の名が急に普遍化したと思う。然し文筆の人で最も早く良寛に興味を持ち書幅も愛蔵されたのは夏目漱石だと言われる。人間良寛その自然児の天真に触れてゆくのは、自分の心への投影の深浅が何より大切であろう。盲人巨象を撫すの類で研究も知識もない 私はなにを記述することもないが、或る時期良寛に傾倒することに依ってすくわれ、胸中混迷のうちに転機を得た憶い出がある。

昭和九年の春私は母を失った。母親の死を嘆かぬものはないが、私はその時断崖から転落した程の衝撃であった。親一人子一人、私は幼ない時から健康其他優良な息子でもなかったので、苦難と貧困に喘ぐ長い生活で母にかけた心労はなみ大抵ではなかったのだ。私には目先まっくら闇になって希望も張り合いも喪失したノイローゼ化した毎日が来た。同窓の親友が心配してその世話で私は暫らく東京を去り、名古屋の覚王山の相應寺で過すことになった。 四十年前の名古屋は まだ郊外も静閑てあり時代もよかったと思う。それに 初代尾張公徳川義直の生母相應院(家康の側室)の菩提寺でもあるこの由緒ある寺坊は庭園も広く、和荷は中学の先輩でもあり 市会議員もした 寛容な人で、この突然の食客を暖かく遇して呉れた。 自分だけが親を失ったのではない、人間には避けられない事実である、諦めて立ち上らねばならぬと思うが、衝撃から受けた悲痛から脱却することが容易に出来ず、やり切れない日を過すことが多かった。そしてかねて読みたいと思っていた良寛の詩歌集をこいてゆくりなくも読むことで随分慰められることがついた。

毎日のように来た永平寺出身の善篤寺の中村宗一和尚(後年『全註正法眼蔵』全巻を著述)が或る日私に『正法眼蔵随問記』一冊をくれた。それで私は道元という一人の立派な坊さんの輪廓を知ることが出来たのも機縁であった。中村和荷に「森田さん暫く永平寺に入ってみませんか、私が伴れていってあげる、必ず 人生や画の上の勉強になりますよ。」と〇々すすめられたけど事情も許さず遂々実現出来ない てしまった。仏心のない私には菩薩も観音も無縁であったが、携えてきた『良寛詩歌集』や道元の『学道用心集』『永平広録』や『随聞記』など併せて読む日々を過し得たことは私のある時期の人生の道草としても良かったと思う。

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