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博多・東林寺蔵・明版・古今韻会挙要小補・5冊お譲りいただきました。

博多・東林寺蔵・明版・古今韻会举要小補

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博多・東林寺蔵・明版・古今韻会挙要小補・5冊お譲りいただきました。曹洞宗大本山総持寺貫主 梅田信隆禅師米寿記念として発行されたもので、非売品ですので相当部数は少ないものと思われます。元の黄公紹の撰した古今韻会をもとに熊忠が簡略化した韻書が古今韻会挙要で、さらに明代の方日升(方子謙)が大幅に改編増補したものが本書になります。当社では日本のみならず中国の古典籍等も買取しております。ありがとうございました。

博多・東林寺蔵・明版・古今韻会举要小補
曹洞宗大本山総持寺貫主 梅田信隆禅師米寿記念

明代の方日升(方子謙)纂輯にかかる『古今韻会挙要小補』全三十巻(以下『小補』と略称)は、元の熊忠撰の韻書『古今韻会挙要』(三十巻、成立は大徳元年一二九七、以下『韻会』と略称)をば増補せるものにて、無論 「小補」とは編者方日升の謙称であり、実際には大幅に改編・増補せられたものと言って過言でない。本影印の底 本とした明版は、その「叙」に拠れば万暦二十四年(一五九六)と在って、初版の印行は万暦三十四年(一六〇六)である。

『小補』の「凡例」に、 凡一字有数音者 列子毎韻目 録之前,如止一音 其外無仮借 与叶者則云獨音列数音之者後 若某字当在某韻 而音可可叶此韻者,仍於目錄後 分古論古叶 註義見某韻 庶於本字下便覽而此不遺某音也 とある。蓋し、本書『小補』と原典たる『韻会』との相異は、総字数は両書とも一二、六五二字と全く増減は見 られぬが、見出し字排列の改編と、注文の大幅な増補に在ると言ひ得る。就中、注文特に「叶音」の附加されて あることが最大の特色となってゐると言へよう。本邦の中世後期に於いては元の『韻会』が極めて能く知られ、 多く利用されたが、「叶音」に関することは一向に触れられぬまま年月が経過したと言へなくもない。近世初期に入って、韻鏡学の盛行する寛永頃(一六二四~一六四四)には叶音説が流行するに到る訳であるが、本書『小補』 は正しくこの時期に重視され始めたこととなる。斯くて正保五年(一六四八) には和刻本も刊行せられ、剰へ『韻 会小補捷見』(神宮文庫蔵)の類までもが出現する所以である。

処で、『小補』の注文の一般的な形式は、最初に原典たる『韻会』の本文を置き、その後に○印を附して、多く は「本韻……」以下を増補する。その増補の仕方は「一字にして数音、一音にして数義、諸書に確として拠るべ き」証拠のあるものを記載してあるのである。

『韻会』を引用した非増補部分も、「引用」すると言ふのは原則なのであって、全同のものばかりではないのである。原典『韻会』の誤謬と思はれる箇所は訂正してある。「本音 ……」の後にさらに「○」印で示された部分は、他にも異なる声韻を有してある場合であって、畢竟『韻会』の 本文を最初に引き、「○」印以下の記載は謂はゆる「数韻字」を排してあるのである。 「また『小補』に於ける「本音」とは、勿論「今音」に対する謂ひなのであるが、それを厳密に規定することは 難しい。それは一に於いて『説文』中に具現する字音なのかとも思慮される。もしさうであるならば、『説文解字』 の反切は『唐韻』に依拠してあるのである。隣邦の最古の「韻書」(反切注を有するもの)は『切韻』であるか ら、原本「切韻」が逸文でしか伝はらぬ現今では、結局これは「広韻」系統のものと観ても大差はないと思はれ る。

さらに『小補』に於ける「古読」「古叶」等に於ける「古音」とは、『小補』成立の明代を基準として言ふなら ば、例へば「微韻」「魚韻」などは、古くは「支韻」中に収録せられてゐたものである。ここで「古代」と言ふ語 の解釈であるが、これは通常「詩経」の時代を指す。その「詩経」の時代は具体的には春秋時代から戦国時代にかけての、謂はば先秦時代を意味することとなる。しかし、また一般的には唐代以前と広く解釈されることが多い。『小補』の増補部分に具現する固有名詞を任意に摘出して示せば、例へば巻一-5ウに次の名が見える。

 班固漢代の人、曹植―三国時代の人、黄庭経晋代の書、柳宗元唐代の詩人等を見ても、先秦より後代のものがあり、『小韻』に於ける「古読」「古叶」の意味する「古代」とは、後者の一般的意味の方で、先秦時代から唐代までを指すことが判る。従って古代の詩文とは、『詩経』『易経』『尚書』『春秋』『左伝』等を示してをり、「古叶」とは、それら古代の漢詩中に使用せられた「韻脚字」(押韻する文字)にて、明代には既に使はなくなったものを示すこととなる。因みに「獨音」とは「多音」の対にて、ただ一つの字音しか有たぬものである。「古読」は既述の如く古代(唐以前)の字音にて、「今読」の対である。

また、『小補』に謂ふ「叶音」の依拠せる「諸書」とは、一体如何なる典籍群を指すのかを、吾人はまだ詳らかにし得ないが、高松政雄氏(注1)は結果的には南宋の呉祇(呉才老)の著『韻補』に多く一致し、依拠してゐる であらうことを指摘せられてゐる。これは卓見ではないかと思ふ。

ここで本邦の韻書史に於ける『小補』の受容の情況を概説せねばならぬ段階に来た。近思文庫の一連の調査に吾人が従事して得られた結果は次の通りである。十一韻の『和訓押韻』(注2)の場合は謂はゆる「韻外字」も僅 少にて、到底『小補』の「叶音」の用例は見られない。これはやはり『韻会』に拠ってゐる。次の十二韻の『韻 字記』(注3)や『韻字之書』(注4)さらに十五韻の『漢和三五韻』(注5)等の、特に「韻外字」の項目に、『小補』 に基づく複数の声韻が列挙される形で現出するのである。従って十二韻の韻書に書名顕示の形式で具現する箇所 のみならず、声韻・韻目の列挙や反切注を追加する形式の実質的に『小補』に依拠したと判断し得るものをも摘 出するとせば、相当の数に上るであらう。それらを精査した一覧は別の機会に報告いたしたく思ふ。ただしここ で留意せねばならぬことは、十二韻や十五韻の韻書が全て『小補』にのみ依拠したと断ずべきではないと思慮す る。『韻会」と『小補』とを併用したと見るのが最も穏当な判断ではないかと考へる。無論『韻会』の反切注記は 全く『小補』に踏襲せられてるるので、悉く『小補』に典拠を得たとも言へなくもないが、しかしこれは極論で あらう。蓋し『韻会』『小補』併用とすべき所以である。

「吾人が「韻会』と『小補」とを併用したと考へ得る傍証は無着道忠の撰輯にかかる『読書辨音』(注6)の出典 注記に索めることがきる。次にこの道忠の書から『韻会』と『小補』の用例を摘出して、その分布の情況を眺め てみる。これを『小補』のみ使用とするのは行き過ぎではないか。

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