大洋丸事件について・あの日から60年目・大洋丸会24年・南方産業建設の派遣第一船

あの日から60年目・大洋丸会24年・南方産業建設の派遣第一船

大洋丸も知りませんでしたし、大洋丸事件も知りませんでしたが、調べてみますと、大洋丸は1911年に建造され、サンフランシスコ航路などに就航し、ロサンゼルス五輪(32年)に出場する選手団や、実業家の白洲次郎(1902~85)も乗船した船で、大洋丸事件とは第二次世界大戦中の1942年にアメリカの潜水艦による雷撃で沈没し、817名が殉難した事件です。そしてこの船はこのパンフレットが発刊された17年後の2018年に浦環(うらたまき)・九州工業大特別教授らの研究チームの無人潜水機による調査により東シナ海で発見されました。発行部数は極めて少なく、市販される性質のものではありませんので極めて貴重な資料と言えます。思わず紹介したくなりました。

あの日から60年目、大洋丸会24年
戦後も長くなぜか伏せられた大洋丸事件の実相につき発掘・公開作業を続けるなか会員諸氏の高齢化で今日に至る。ここに我らが遺産を後世に伝え評価を委ねる。

広島大学名誉教授 このたびは大洋丸の第24会年次総会にお招きいただき誠に有難うございまし た。又その上御挨拶をさせていただくことは、大変光栄であります。又、今日 まで何年もの間5月8日には追悼の会をお続けになった事に対し心から敬意を表するものであります。

御承知の様に、私は明治の始めから終戦までの間、日本に在籍した多くの商船の行動を調べるうちに、その後半は大東亜戦争に関係した商船がその大部分を占めて居ります。その結果、大洋丸についても当然調査の重要な対象となり その様なことから貴会とのつながりが出来ました。