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日本の梵鐘・坪井良平他美術書買取させていただきました。

日本の梵鐘・坪井良平

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日本の梵鐘・坪井良平他美術書買取させていただきました。

日本の梵鐘・坪井良平
この本は私が古稀に達した記念に、何か残してやろうという、昔の東京古学会同人諸君の温かい心遣りから誕生したものである。

回想すると、私が梵鐘について初めて発表したのは四十六年前に遡る。 大正十三年十一月、『慶長末年以前日本鐘年表』と題する小冊子を孔版 手摺りで印刷して、知友に配布したのが端緒である。それは何分児戯に 類する未熟な年表のこととて脱漏が多く、香取秀真・柴田常恵両先生を はじめ、多数の方々から貴重な助言を受け、且つ未知の資料の恵示に預った。

それ以後、この年表を増補訂正することが、私の生涯の仕事となって、 多くの益友の援助を受けながら、昭和十四年には『慶長末年以前の梵鐘』に、その改訂表を発表した。ところが、この閑人の閑著述が図らず も戦時の金属供出の際に役立って、慶長以前の梵鐘を消滅の災厄から守 る動機になったことは、夢想だにしなかったことだけに、戦後、そのこ とに携わられた香取秀真翁から話を聞かされたときは、望外の喜びに浸ったことであった。 「昭和二十二年、請われるままに『梵鐘と古文化』を執筆したが、それ に付載した年表は、前著刊行後、戦争を契機に新たに世に出た鐘もあって、さらに一段と増加し、それから後も、年々歳々、知友から新資料を教示され、あるいは調査の不備を指摘されるなど、年表は徐々に生長を 続けた。それに区切りをつけるつもりで、昭和三十六年八月、戸島晶海 君の援助を受けて、『慶長以前の日本梵鐘年表』をコピー版で五十部印行して、有志諸君に配布したが、区切りをつけるなどという考えは飛 んだ間違いで、新しい資料や訂正を要する個所は逐年ふえ続け、その増 補訂正は八回に及んでいる。しかし、まだまだ調査不充分な点が随所にすることと思うし、さらに新資料の出現も予見されるので、年表を及ぶ まり完全なものにしようとする私の努力は、終点のない旅路のごとく、今後も果てしなく続けねばならぬことであろう。 この本は私が古稀に達した記念に、何か残してやろうという、昔の東 京考古学会同人諸君の温かい心遣りから誕生したものである。その話を 最初に聞いたとき、営利的な出版物としては、とうてい成り立ちそうもないものに筆を染めることは、さすがの私も躊躇せずにはいられなかっ たが、小林行雄君から出版元は引受けてやるから、是非書いてみろと勧 められて、漸く執筆の決心をした。一つには、先に記した『慶長以前の 日本梵鐘年表』があるので、それを主体にして、その解説の意味の本文 を書けば、比較的容易に書き上げられるだろうと、たかをくくって、私 一流の早合点をしたのも執筆の決心をした動機の一つであったことは確 かである。もちろん、学術的出版物などという堅苦しいものでなく、思いつきのまま、筆の走るまま随筆風に書き上げょうなどと私なりの構想 を持ったのであるが、さてとりかかってみると、当初予想していたよう な生半可なことでは済まなくなり、身分不相応な論文になって仕舞った。 そうなったのは仕方がないとしても、持って生まれた粗忽と無思慮、そ れに加えるに年齢からくる懶怠から、書き上げたものはご覧のとおりの 物笑いの種に過ぎないことになったのは慚愧の至りである。

本文至るところに見られるように、鋳物師と書くべきところを、鋳 師・鋳工・大工と手当たり次第に思いつきのまま筆を走らせたが、おそらく不統一だと〇られることであろう。付表では無紀年銘鐘としながら、 本文では単に無銘鐘と書いたが、無紀年銘鐘にはきわめて少数ながら、紀年はないものの原銘のあるものがあるため、無銘鐘では不都合だと咎 められる読者もあることだろう。ただ、無紀年銘鐘の大部分が無銘であ ることをふまえて、平素これを無銘鐘と呼びなれている結果、無銘鐘で押し通した我儘と頑固とをご寛恕願いたい。数知れぬ私の文章の欠点が 取り除かれて、いくらかでも読みやすく且つ形を整えるようになったの は、校正に絶大の苦心をしてくれた小林行雄君の加筆と助言の御蔭であ って、陽の目をみたこの本は半分以上同君の労作だといっても過言では ない。謹しんで厚く御礼を申し上げる。

本文は昭和四十二年の後半から四十三年の前半の約一年間に勿々とし て執筆したものである。したがって、四十三年六月に原稿を角川書店に渡して以後知りえた資料と追加訂正を要する個所とは、最後に「補遺訂正」として追記した。その本文なり諸表なりと関係ある部分に(注) と は別に(補)を插入して参照の便に供した。


最後に本書の出版を引き受けて下さった角川書店社長角川源義氏と、 編集のことに何くれとなく御骨折りを頂いた貴志正造、鈴木豊一両氏に 感謝の意を表する。
なお、本書は昭和四十四年度科学研究費補助金(研究成果刊行費)の援 助を受けて出版されたものである。 (一九六九・一二・十)

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