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さいたま市桜区より乾山妙蹟譜等美術書買取 宅配買取事例

乾山妙蹟譜

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担当スタッフより

乾山妙蹟譜・昭和16年等美術書。今回は2点とも大判になります。

乾山妙蹟譜
光琳派の異色乾山の名品を選し乾山妙蹟譜と題して敢て世の藝術愛好の士に薦む

芸術三昧に生涯を捧げた名工尾形乾山は、兄光琳の偉大なる画名に敵ばれた観があるが、その光琳派に於ける特異な作家としての位置は、 炯として永く美術史上に不動であらう。 彼の不朽の名作原家藏「花籠圖」長尾家藏子 。 「色繪秋草鉢」を觀よ。 何人と雖明麗清雅苑る珠玉の如きその藝術に驚嘆するであらう。

彼は名利に恬淡にして孤獨隱逸を愛した作家であり、 その長技とする陶器は意 匠の自由、変化の豐富を示し、以てょく一家の風格を創する を得た。 絵は固より 餘 我に畫かれたもの ではあるが、 光琳に比するも遜色なく、 その畫風は光琳の豪華豐麗なる に反して寧ろ瀟洒 高雅 の 趣致 に富む。 想ふに乾山の藝術は陶る繪も、 共に装飾美の真髄 を表現せるものにして、 独自の色と香とを含み、 繊細な技巧と微妙な感覚との裏に、素撲な人間性を流露せるものと謂ふべきである。

弊社嚢きに「新撰宗達派画集」を刊行して幸ひ江湖の賞賛を博したが、 今複た茲に光琳派の異色乾山の名品を選し「乾山妙蹟譜」と題して、敢て世の藝術愛好の士 に薦むの所以である。

花の秘伝・池坊専永・小原豊雲・勅使河原蒼風・細川護貞・重森三玲・文

花の秘伝・池坊専永・小原豊雲・勅使河原蒼風・細川護貞・重森三玲・文
室町期から昭和初期までの花形絵ならびに作品写真を時代順に収録

小原豊雲(小原流家元)
古典と現代

今日、いけばなは日本のみならず世界的に広がり、外国の辞典類にも「イケバナ」の名がそのまま項目として収録されているほどである。それは、いけばなが単なる花卉のデコレーションではなく、独自の内容と思想性をもっているという判断のあらわれであろう。
こうした諸外国における積極的な評価にくらべると、肝心の我が国では江戸末期以来の伝授形態がわざわいしてか、単なる習いもの、 内容のない慰みものといった観念が一般に根強く残っていることは否めない。またほんの三、四十年前までは、いけばなの名こそ知れ てはいたが、これを習い覚えようとする者はいわゆるエリート意識に支えられた一部の特殊階級でしかなかった面もある。

いけばなが芸術としての市民権を獲得したのは、戦後のことである。これは、過去の因襲や、本質と何のかかわりもないしきたりを いけばながふり捨てたところから出発した。我々は新しい素材の開発と同時に、単なる自然観の表出だけでない、作者の思想性の表現 手段としていけばなを捕え直したのである。この伝統芸術内部からの意識改革は、我々自身も驚くほどの反響があり、いわゆる《前衛 いけばな、は風俗化するほどに一般社会に滲透したのであった。

いまやこの流行としての前衛いけばなは影をひそめてしまったが、そのいけばな改革運動が珍奇なデモンストレーションでしかなかったかといえば、そうではない。現在の古典花といわれるいけばな形式の中にも、素材的に、技法的に取り入れられているのである。 現代のいけばなを語るときに、この前衛運動 もたらしたものを無視しては成立しないであろう。

思えば長いいけばなの歴史の中で、かかる改革は幾たびかなされたに違いない。改革がなされたからこそ、そこに新しい息吹きがふ きこまれ、歴史の重みに耐えることができたのであろう。それが伝統というものである。

伝統とは、単に過去の集積をいうのではない。そこにすでに価値観が存するのである。それを正しく理解しなくては、真の伝承はあ り得ない。早い話が、二代専好の残した立華をよしとして、いまにその形を模すことが継承ではあるまい。二代専好が現代を生きてい たら、まったく違った立華を立調しているはずである。古典と現代をつなぐものは、形や型でなく、その中にこめられた精神である。

芭蕉の説く不易流行は、そこを鋭くいいあてている。我々は不易なるものを古典に探り、それをまた現代によみがえらさねばならぬ 義務を負っている。いけばなが外国の辞典類に「イケパナ」の名で生きつづけるには、そして大衆の中で広く享受されるためには、日 日の改革が必要であり、それがいけばなの本道につながるのである。


池坊専永(華道家元)
いけ花と伝統

今日のいけ花は隆盛をきわめている。その流派も三千近いといわれるが――。流派が異なるということは、いけ花についての考え方 が異なることになる。しかし、これら諸流のいけ花を習う人たちは、それほど深く自分の習っている流派の花について考えてみたこと があるだろうか。

いけ花を趣味とするか、職業とするか、どちらにしても自分で納得のいく花をいけるためには、いけ花についての自分の考え方をあ る程度は明確にしておかなければならない。

花をいけるとき、自由に選んだ花材を使って自分の感覚と意志で形を決めていくように見えるが、選択し、決定する感覚や意識は、その人の過去の体験と深いかかわり合いによって培われるものであるから、決して自由に決定しているのではない。

まず、何よりも師匠の影響が強いであろうし、先輩や友人の好みや考え方とも無関係ではない。特に古人の残した口伝や秘伝、花形 図などを研究する人は多くの貴重なものを学ぶであろう。

今日、いけ花を習っている人たちは、意識するとしないとにかかわらず、日本のいけ花の伝統によって、影響されていることは否定 出来ない。

五百有余年の昔、室町の時代に起こった立花は、安土桃山から江戸初、中期から後期にかけて、それぞれの時代の美意識を背景として抱入花、生花など種々の様式を展開させて来たことはすでに知られている。時の流れの中で草木の美を追求し、幾つかの様式(型) と約束を見出したということは、いけ花に固有の美の法則が成立したことを意味する。

天地人の三儀によって生花をいけるということは、草木によって美しい釣合いを造るための一つの原形をそこに見出したということ である。自然出生を尊重せよという言葉もあるが、それは単に草木の生態を写すのでなく、それぞれの草木のうちにひそむ生命の気配 を大切にせよという教えであるとともに、自分のほしいままに形を造ってはいけないという戒めでもある。

他人に賞められようとして形に変化を求めると、賤しく感じられることが多い。自分の心の匂いがそこに表われるからであるといえ る。いけ花の古典の中には草木の美に関する無数の教えがかくされている。

いけ花を習い、自分の花をいける過程で、古典の法則を自分の感覚を通してどのように生かし得るかを知って、そこから自分の新い工夫を進めてゆくところに、いけ花の正しい伝統に則した歩みがあると思われる。

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