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開館十五周年記念 玉楮象谷展等各種図録お譲りいただきました。

開館十五周年記念・玉楮象谷展

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担当スタッフより

開館十五周年記念・玉楮象谷展
本書は、「開館十五周年記念 玉楮象谷展」の展覧会図録として製作されたものですが、 あわせて象谷研究の集大成となるよう編集されたものです。これにより象谷芸術の精華を ご理解いただければ、望外の幸いと存じております。

 

温暖で明るい日差しに恵まれた讃岐高松の風土と歴史が育んだものに、漆工芸がありま す。これは江戸時代後期にあらわれた高松藩の玉楮象谷が、灘の殖産奨励策とあいまって 地方色豊かな漆器を独自に工夫して作り出し、特産としたことに始まります。 「当時、江戸や上方では蒔絵が主流でしたが、象谷はあえて時絵によらず、京都の東本願 寺や大徳寺に伝来していた中国で発達した堆朱、堆黒、存清など唐物漆器、あるいは茶人 の愛用する「キンマ手」とよばれる南方渡来の籃胎漆器に接し、これらを移植して日本的 な漆工技法としてよみがえらせたのです。この意味で、日本特有の風土の中で長い時間を かけて熟成された蒔絵とは異なり、広く東アジア文化圏の中で関係づけられるものです。

象谷は伝説上の人物でした。これまで讃岐漆芸の祖として敬愛をこめて語られることは あっても、その行状となると深いベールに包まれていました。あまり確定していることも なく、ただ高松松平家の宝庫深く秘蔵されていた象谷の作品だけが、燦然と輝いていまし た。多くの流布する俗説は、紀淑雄が明治二十九年に早稲田文学に連載した「讃岐彫と 玉楮一家」から派生したものと思われますが、出典も分からないまま、伝説化して語り継がれてきたようです。

そこでこれまで広く行われていた造谷の通説を、「御用留」などの基本文献と象谷の遺 した原品をもとに、実証的に研究し、裏付ける作業を初めて試みたのが本書です。そのた め象谷自筆の「御用留」を全文読み下し、巻末には本文の根拠となる文献をできるだけ多 く引用し、参考資料集としてあります。また「御用留」にも記述があり、象谷の代表作と 言われるものについては、さまざまな角度から撮影した部分詳細図もあわせて収録してあ ります。

もうひとつの特色は、象谷がどのようにして讃岐漆芸を生み出したかを分かりやすく ヴィジュアルにたどれるよう、読み物風に構成されていることです。これまでの美術書は ともすると難解で、かえって興味をそがれるものが多く見受けられました。そこで、読み 切り風に十八話に分け、エピソードをまじえながら楽しく読めるように構成しています。 

本書は、「開館十五周年記念 玉楮象谷展」の展覧会図録として製作されたものですが、 あわせて象谷研究の集大成となるよう編集されたものです。これにより象谷芸術の精華を ご理解いただければ、望外の幸いと存じております。

最後に、展覧会の開催および本書の刊行に多大なご協力を賜りました関係各機関、所蔵 者の方々に改めて厚くお礼を申しあげます。

平成十六年二月 
高松市美術館


寅彦と宇吉郎の絵画展
今年は中谷宇吉郎の生誕百年にあたりますが、当
市では、これを記念する事業の一つとして、宇吉郎
とその師・寺田寅彦の絵画展を企画いたしました。

「雪は天から送られた手紙である」 この詩的なことばで知られる中谷宇吉郎は加賀市片山津温泉の出身で、世界で初めて人工的に雪の結晶をつくることに成功した「博士」です。

宇吉郎はまた、味わい深い沢山の随筆を書き、自らの科学研究などをわかりやすく紹介しています。科学映画の草分けでもあり、多くの絵画作品も残しています。

宇吉郎は、清く澄んだ柴山潟と霊峰白山を望み、 素晴らしい環境の中で育ちました。両親の教育的配慮や、九谷焼の名工や旧藩主の家でふれたこの地の文化的環境も、人間形成の背景になっています。

今年は中谷宇吉郎の生誕百年にあたりますが、当市では、これを記念する事業の一つとして、宇吉郎とその師・寺田寅彦の絵画展を企画いたしました。

宇吉郎の恩師で物理学者の寺田寅彦は、多芸多才の人で、科学随筆の元祖といわれています。夏目漱石と親しく、漱石の小説には寅彦をモデルにした人物が描かれたこともあります。寅彦は、胃潰瘍の療養の時などに約一四○点の絵画を描きました。

寅彦を敬愛した宇吉郎は、「もし先生を知らなかったら、私は今日とはまるでちがった線の上を歩いていたことだろう」と書いています。宇吉郎は寅彦の勧めで油絵を始めましたが、後には墨絵を主にし、その楽しみは生涯続きました。

本展では、二人の絵画を紹介し、師弟の交流についても触れます。寅彦は幼少年期を高知で過ごし、自然・文化ともに宇吉郎とは異なる環境で育ちました。しかし、どちらも思春期を城下町の文化の中で過ごしたことなど、 二人には共鳴する弦があったと言われます。二人の絵画 を通して、そうした背景にも思いをはせていただければ 幸いです。

最後に、こころよく出品をご承諾下さいました高知県立文学館ならびに個人蔵家の方々、作品解説を寄せて下さいました山下一郎氏をはじめ、本展開催にご協力下さった関係各位に、心からお礼申し上げます。


寺田寅彦は当時を代表する物理学者ですが、俳句を詠み、ヴァイオリンやチェロを奏し、絵筆をとるという多芸多才の人でした。身近なものごとを科学の目で考察し、平易な言葉で語る科学随筆の元祖とも言われます。高校時代の恩師であった夏目漱石と親交があり、『我輩は猫である』で「首縊りの力学」などの珍妙な研究に取り組む物理学者・水島寒月は、寅彦がモデルになったといわれています。

寅彦は書画骨董を愛好した父の影響で絵画を趣味とし、大学入学の頃から漱石らと水彩画の葉書のやりとりをしています。ヨーロッパ留学以降は、特にセザンヌ、ゴッホなどの後期印象派や安井曾太郎、岸田劉生などの絵画を愛し、物理学の本に負けない数の画集を集めていました。四二歳のときに胃潰瘍で入院、その後数年間にわたる療養生活の中で約一四○点の油絵を描いたほか、日本画、水彩画など約三○○点を制作しました。


中谷宇吉郎は、東京大学の学生のときに寺田寅彦と出会い、以来、物理学のみにとどまらず人生の師として寅彦を敬愛し、強い影響を受けました。

宇吉郎は寅彦の勧めにより、イギリス留学の際に油絵の道具を持参し、帰国の際にはまるで画家のような格好でトランク一杯のキャンバスを持ち帰ったといいます。

北海道大学へ赴任してからも時々イーゼルを肩に写生に出かけましたが、雪の研究が忙しくなるにつれ途絶えてしまいます。その後三六歳のとき肝臓ジストマを患い、二年間伊東温泉で療養生活を送りますが、このとき魚や宿舎付近の風景などを多数描いています。

健康を回復してから多忙になった宇吉郎は墨絵を始めます。油彩画ほど時間がかからないので始めた墨絵ですが、雪の結晶などを描くのに適していることに気付きました。そして、気心の知れた友人と酒を酌み交わしつつ描く楽しみは、生涯続きました。


雪のはかなさ、もろさは、万葉の昔から私たち日本人にある種の感慨を催させる自然現象ですが、あ の六片に凍る六花(むつのはな)も、美しくはかないものの謂ばかりではなかったようです。詩歌の世界に 登場することがなくても、『北越雪譜』をはじめ多くの伝承、記録は雪の猛々しさを今に伝えております

「雪の降る町よ」、「雪国」、「八甲田山」とあれも雪の中の生活なら、これも生活の中の雪でありました。 江戸時代も末の天保年間、古河藩主土井大炊頭利位の『雪華図説』は、日本で初めて著された雪の結 晶の観察図鑑として誕生しました。顕微鏡を用いたこの観察記録は、江戸時代における自然科学の成果 のひとつとして高く評価されています。

やがて、雪の結晶——「雪華」は、文様としても江戸の世に生きる人びとにもてはやされ、「大炊模様」 として流行するまでになったといわれます。利位の「雪華図説』は、雪の結晶を科学的に捉えたという 点で高い評価を得るばかりでなく、人々を新たなミクロの「雪の華」という情緒的世界へ誘うきっかけ をつくりました。顕微鏡の世界へ新たな雪の世界を覗く。それは、まさに日本的情緒の発見であったの かもしれません。

この展示は、古河城主土井利位とその著「雪華図説」の紹介を目的としています。そして、利位の生 んだ「雪の華」が、優れた意匠として受容された江戸文化の様相を、さまざまな文物の展示品の中に明 らかにしたいと考えます。 ご高覧いただければさいわいです。 関係機関の皆様に、厚く御礼申し上げます。

平成7年10月24日
古河歷史博物館

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