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刀剣書買取 日本刀大鑑・新刀編・古刀編・千葉県船橋市のお客様より

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担当スタッフより

日本刀大鑑・千葉県船橋市より 刀剣書買取事例。ありがとうございました。新刀編と古刀編の合計4冊です。ありがとうございました。市場で見かけるのも年に1度か2度くらいでしょうか。

日本刀大鑑・古刀編・新刀編

刀剣写真撮影の歩み

編集部では新緑の一日、本間薫山先生、佐藤寒山先生に 御多忙の中をおいでいただき、刀剣写真撮影についてお 話をうかがいました。

日本刀大鑑 の 発 足一 本間先生、佐藤先生、今日はお忙しい処をおいでいただきまして有難うござ いました。お蔭をもって日本刀大鑑の第一回配本新刀篇一も近く製本が終りまし て、配本の段階に至りましたことは偏に先生方の御尽力の賜と厚く御礼申し上げます。

今日は先生方にお話を伺って、次回の予告をかねた編集部だよりとしたいと存 します。日本刀大鑑が古刀篇一、二、三、新刀篇一、二とそれに鐔・小道具篇と 刀装篇の七巻の編集の基準といったような点からお話を伺いたいと思います。

本間:選定の基準は以前大塚巧藝社の社長からお話があった折名物帖の写真図 譜のようなものを作りたいということで、我々も方針に賛成して編集のお手伝い をしているわけです。本当の名物帖を作るということは、数は少ないものですか ら不可能なことで、まあ国宝、重文、重美は勿論のこと、それに重要刀剣クラス を加えるわけです。現在重要刀剣になっていなくてもですね。将来はこの辺まで 重要刀剣になろうと――そういうところへ線を引いているわけですね。

佐藤:そういうわけだね。

本間:それ以下のものはまず採ってないはずだ。

佐藤:だから始めから名物帖という意味がですね、なにも古来の名物ということを意味するものでなく、将来に現在に於て考えられる名物帖にしようという えだったわけですね。これはもう確にそれでいいわけなんだけれども、単に銘鑑 というような意味の選択はしていないわけです。あくまで同作中でも最も優秀な もの、すぐれたもの、中でも多少は銘の参考になるようなもの、これは全体にな いわけではないが、作品の良いものをと、そういうわけですね。 ―約八○○振 という数をしぼるにも 先生方の 御苦心があったことと思いますが。 

本間:大いにしぼっているわけです。

佐藤:だから、自然ですね、この今まで選定した新刀篇から始めたわけである。 けれども、古刀よりも新刀の方が割に扱い易いと同時に、これはいくら考えても 新刀の方がギリギリの線までどう考えても同じ答えが出る。そういう点で新刀か ら始めたわけです。

本間:それともうひとつはあとで話が出るだろうと思うが、新刀から始めたの は古刀の場合に良い写真を撮って貰いたいというのが念願なんでね。新刀で大い にウォーミングアップして古刀にかかる場合は腕を上げて貰いたいということを 期待しているわけなんです。古刀からいくんでは練習不足になるんではないか、 古刀を始めからぶっつけたんじゃあ困るんじゃあないかと思ったんですよ。 

佐藤:そういう ことで出発したわけで あるけれども、今度の場合やはり中に は、相当によく選定したつもりであっても、あれもいれたい、これもいれたいと いうものがだんだん出てきたわけなんですよね。それでできるだけでひろえるも のは拾った。従って大塚さんの立場としては一五〇口の予定より大分多くなって いるわけだ。これは斯界のために、また大塚さんもサービス精神を発揮して貰って廉くてよい本だと、後世に残るものを――まあそういう意気込みのもとにやっ て貰えるのがこちらとしても非常に嬉しいわけなんです。 本間 この本に載っているということが将来物を言う、市価を高からしめると ―そういう本であることを我々は念願しています。 佐藤 市価が高くなるということは当然のことで、加えるに本自体が良い本、 殊に限定本ということですからね。それだけに今回の責任も大きいわけなんで、 これだけのものを出した誇りもあっていいわけだ。その意味でこういう仕事は一 度とないと――その意味においてはですよ、自負をもって良いものを出すと、従 って写真にしても製版にしても駄目なものは何回でもやりなおして、そしてキチンとしたものを出して貰いたい。そのためには多少の時間的のズレというものは 読者に勘弁して貰いたい。まあこれより致し方がないんじゃあないかな。 ーーそういう点は私達もいちばん気にしていた点で、写真撮影をやりなおすと か、少しでも良いものを出すためには二月末が四月末になり、漸今回纏まっ たわけです。

本間:そういうことに対する文句は、いいものが出るということになれば立ち 処に消えますよ。 ―私達のところには予約下さった方々から一体どうなっているんだというお問合せが、手紙や電話で頻繁なのですが、よく事情を御説明すると、是非良い本を作って下さいよとかえって激励の言葉をいただくほどなのです。

佐藤:それだけに責任も重いわけですが、そのねえ、新刀篇は今迄戦後いろい ろ出版されていますよね。ところが古刀の方は記念出版に値するものが戦後出ていないんです。

刀剣写真の最初の発表 本間 戦前には記念出版に値する、昭和十年一月に高島屋で名刀展覧会という ものをやって、あれは今考えても総点数四百なん十点というえらい点数を出してしかもその半数が国宝、重要美術品だったわけです。その機会に立派な図録を作 りたいということで大塚さんがふみきって、我々もいろいろ注文を出して――あの時作ったものが刀の一 本としては歴史的劃期的なものでその前に出 た刀の本とは全然比べものにならない。その後昭和十一年に岩波書店の国宝刀剣図譜が始まってあれがたしか二 年がかりで昭和十二年に完成したんです。あの時の写真もあなたの 方で撮ったのですが、あの写真で世間が非常に驚いたわけなんですね。あの本は古刀が主になっている ので今度の日本刀大鑑の古刀の方は、あの時の本と比べてなるほど一段とよくな ったといわれるところがなくてはいけない。

佐藤:その当時の名刀図譜という高島屋の本ね、あれは先づ第一番に社会が、刀剣界がびっくりしてしまった。撮影も現在の並木社長やスタッフの錚錚たるところだった。これは実物を見るよりわかると いったもんだ。続いて岩波の国宝刀剣以語、 これもたいしたものだ 図ったが、出版部数も多いし、市販されたとい うこと、これは画期的 なことだったんです。 高島屋の名刀図譜は出 品者に記念として配っ ただけで部数はすくなかった。今度の日本刀大鑑は数の上から言っても質の上から言ってもまるで比べ ものにならない位立派なものが、殊に今の話の如く新刀というものをこれだけ纏めて出したということは嘗てないわけだ。その意味において新刀は劃期的なものと言えるわけで、刀を勉強する人達、研究家にとって今後たいへんな力強さであ り、これがあれば一応勉強できると、いうものになると思うんです。その点にお いては相前後して刀の本がいろいろ出ているが、大塚さんの今度の本はあくまで 図版が主体で、その努力また苦労は大変なことと思うが、とにかく後世に残る立 派なものを作って貰いたい、是非完成して貰いたいというのが念願なんだ。

本間:名刀図譜を作るあのときに、ドイツから送ってきた写真を先代の大塚さ んに見せたところ、大塚さんはこれは写真ではない。書いたんだろう、書いたも のを写真にしたのだろうという意見でしたよ。今もはっきり覚えているけれど相模国住人行光という長鋒の刀で元徳何年という年号も入っていて、そりゃあ非常 によく写っていたものです。こういうものができるんだから、君の処でもできな い筈はないだろうと私は言ったものですよ。大塚さんも専門家だから、下に黒いものを敷いて上から撮ったものだということだけはあれで見当ついたわけで、そ れがヒントになって上から覗いて撮るという写真を始めたわけなんです。

刀の撮影ではドイツに啓発されたわけでございますね。 

本間:始めはカーボンライトを両方からあてて、今考えてもあの方が刃文はよ く出るんではないかと思うんですがね。ただ茎が乾いて白っぽくなって、銘が鉤 字みたいにダブって見える。ああいうところが悪いところでしたよ。だからまあ 上の方だけはあの当時の写真もいま撮る写真と殆ど同じくらい良かったと言える のではないでしょうかね。


製版・印刷技術の進歩

佐藤:その当時、本間先生の助手で現場でやっていたが、実際問題としてあの 当時のものそのものの写真は非常によかった。ただね、写真がよくて印刷技術が おくれていた。折角撮った 写真と印刷したものとでは 相当違って いたものなん だ。だから肌がつぶれてしまう。それが今日では製版技術、印刷技術がグンと進 歩した。そういう感が非常に強いですね。 – 本間 度々言うことですが、これから進むには刃文は刃文ではっきり出す、地 肌は地肌ではっきり出す、地肌と物の格好ははっきりしますよね。刃文は別に刃 文だけを出すという、そういう工夫も私は面白いんじゃあないかと思うんですが れ。佐藤先生の監修で作った刀の映画なんか見るとね。刃文は非常にはっきりと 出ているでしょう。ただ何も光を正面から当てたものでなく、刀によって斜めか らこう見るんだ。(刀を見る格好)だからあれで刃文を出すという工夫も将来刀 の写真を進歩させるためにはよろしいんぢゃあないかと思うんですよね。

佐藤:だから一本の刀を撮るときに目的を決めることです。これは地肌を撮る 写真、これは刃文を出す写真、これは帽子を見せる写真というふうに外のところ は写らなくてもそこだけはよく写ると、そういうふうになっていけば更に大きな 進歩になるけれどもただそのためには相当の費用と同時に非常に手間がかかるこ とです。しかし今後我々の資料写真として製作する場合にはそうあるべきだと思 うんです。また一般に市販する書物もそうなるのは仲々容易ならぬことではあり ましょうが理想はそこにあるんです。

本間:非常に綺麗な刃文だけでもある点数を絞って図譜として出すということ 一時代を作ることです。

 

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