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彩図 青山御流花務職・岡田宗錦 花木真写他美術書お譲りいただきました。

彩図 青山御流花務職・岡田宗錦

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担当スタッフより

彩図 青山御流花務職・岡田宗錦 花木真写他美術書お譲りいただきました。ありがとうございました。青山御流の本は初見ですが、他の流は比べてあまり知られていないのは宮廷花道だったことが理由だったようです。おそらくこの本も市販本ではないと思われます。

彩図 青山御流花務職・岡田宗錦

花を活ける心によせて

日本人は、自然をこよなく愛してきました。四季のある風土に恵まれて、日本人は自然の 美を、歌に、画に、また花に託して心の「かて」として、豊かな自然愛のふところにいだか れて、すばらしい文化をつくりあげてきました。

活花とは、そういう日本人が独創的に作り出した自然美の体系化された芸術、といってよ いと思います。なぜならば、花器という小世界の中に、自己の人生観・世界観を表現する活 花を活けて、しかも、けっして大げさでなく、つましやかに空間の中に、時間を超越して 自然の生命の美しさと尊さを見い出そうとした、非凡な日本人ならでは出来ない芸術といえ ましょう。

青山御流の歴史をみても、花器も花型も初めは体系化されていませんでした。しかし、人々の美的感覚の向上、「わび」「さび」の芸術観の発達にともなって、色彩の取り合わせの問 題、配材(素材)の問題、花器との調和、造型化、花を活けておく場所、さらに進んで美術 として、思想的、宗教的、道徳的な裏付けの問題等々、深く追求すれば限りない問題が提起 されていることが分ります。そして、それが集約され、整理され、思想的裏付けがなされて、 いわゆる九体がまず生まれたと見るべきでしょう。

少々古い話になりますが、家元に伝わる『青山記』という写本に、 「花道は文暦年間、家祖宰相中将藤原基氏卿の時に花道の号定り申す。基氏卿は御堂関白道 長公七代の孫、後堀河院御外戚にて世間栄輝心のままに送られけるを、三十四才にして発心 入堂し、朝夕神仏を拝しつつ瓶に花を挿し奉らる。かくて後此の風流を家の伝となし当主代 々、花を神に供え、仏に手向け瓶裡に花をいくるを家のならわしとなし、七代廣門基秀卿、公務の余暇をすべてさき、女色を遠ざけ専ら活花を翫ぶに基の幽玄、大極を得たり」云々、

とあります。また別に、これは江戸初期に出された今日でいう日本文化史序説とも形容でき る「古今のながめ』という本に、 「我が日本国に於いて花道の家元なるは、園左大臣六世の孫基秀は、後花園天皇より日本華道家元の勅許を賜わり青山と号し、其の流名を青山御流と定め相続いて今の大納言基福に 至れり」とあります。

これ等から見ても、大体当流は宮廷花道であって、私の家が公卿の中の羽林家の上、大臣家格であったので、自然愛に基づく文化面の統率を、天皇家の内で司どっていたものと思われ、青山御流も一種の秘伝的なものを内臓すると同時に、庶民的でない反面、思想的、宗教的には難解な口伝伝承を残しております。私も二十七代当主として、余世をこの探究に当て ようと思って楽しみにしております。

しかし、今は時代が変りましたので大いに青山御流の良い点を世に伝えたいと思います。 ただ、前述の口伝伝承について一言申させて戴けるならば、御流で一番大切にすることは、 「花の命」のことであります。口伝を今日流に申せば、「自然は動物と同じく、植物にも命を 与えている。これは人のおかすべからざる尊厳なものである。活け花とは、人が自然的生命を持つ花、樹の命を人為的に断って、改めて花器の中に、人の心のこもった花として活すの だから、人が花を活ける時は求道の心を持て」というように要約されます。

青山御流は「命の通った花を活ける」、これが秘伝です。本当に花の命を知るということは、天地運行の大自然の美しさにふれ、これを体得することです。いわゆる芸術というものの素材は多様ですが、素材を生命のあるものにした芸術というのは、体系化されているもの では、日本の「活け花」しかない のではないかと思われます。故に一章、一木にいたるまで、 おろそかにしてはならぬと同時に、宗教的生命観の具現としての「活け花」として、今後の 研究発展が大いに期待されるものです。「つ、ましやかな中に、厳然たる知性を持った活け花」、流派のへだてなく、日本人の「活け花」はそうあってほしいと思います。

青山御流の歴史と宮廷花道のことについては、宮内庁のご協力を得て、また改めて述べさせていただきますが、今回、「彩園」を発刊するにあたり、当流華務職岡田宗錦氏が、還暦 記念に著述されましたが、家元として同氏のご苦労を謝し一文を呈し、あわせて今後の青山 御流の発展を願う次第です。


花木真寫

『花木真寫』に私が関心をもつようになったのは、二十七年も以前のことである。昭和二十年、当時京都大学理学部長であった動物学の駒井卓先生から電話があった。「鳴滝の陽明文庫に近衛豫楽院の画いた『花木真寫』という代々伝わる巻物があり、友人の源豊宗さんがその科学的な正確さを調査してほしいという。君は植物分類を専攻しているのだからわかるだろう。興味があったら調べてくれないか。私も一緒に行くつもりである」とのことである。私は「見てみましょう」 と返事した。

昭和二十年十一月二十八日、源さん夫妻、駒井先生夫妻と私の五人で陽明文庫を訪れた。人家のない草の生えた道を歩いたのを覚えている。木の香りがする新築の立派な応接室に通され、主事の小笹喜三さんに紹介された。

源さんの説明で『花木真寫』三巻を見た。それが植物学的に見て、非常にくわしく正しく画かれてあるのに驚いた。二、三の絵についてその驚いた理由を私から説明した。一覧したのではよくわからないから、写真によって時間をかけて研究したいと申し出た。 研究の結果は当時、陽明文庫から出版されていた『陽明』の第二輯に登載する筈であった。

『陽明』第一輯は昭和二十二年六月十五日の発行で、これに源豊宗 「豫楽院筆花木真寫に就いて」が二〇-二五頁に登載されている。

私は源さんからキャビネ版の写真を借り、絵巻の各種について一つ一つ検討し、それに現代の和名と学名をあて、非凡な科学的精細さと正確な点で、気のついたところを書き加えた。

当時、未熟ながら、私の知っている限りでは、日本では、この絵より先にこれほど精細正確なのはないし、二、三の植物(梅・菊・牡丹など)についてすぐれた絵があっても、これほど多くの種類を一人が画いているのはない。日本の名物学の上で、精細正確な観察の点から画期的なものであると判断した。

日本では十八世紀には、今のような植物標本は作らなかったので、文献に名が出ていても、それがどんな形態かを知るのは困難なことが多い。ことに園芸植物は、形態だけでなく、生きている姿や色を知る必要がある。また、『花木真寫』は幸いにも、“楽院の筆跡で、ほとんどに名がつけてある。それでこの『花木真寫』によって当時の名と植物とを知るかできる。

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