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訳注・日本史料・延喜式・延喜式の研究など歴史書をお譲りいただきました。

訳注・日本史料・延喜式

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担当スタッフより

訳注・日本史料・延喜式・延喜式の研究など宅配買取にて歴史書をお譲りいただきました。

訳注・日本史料・延喜式は10世紀に編纂された古代宝典たる延喜式全50巻を収録解説したもので、延喜式そのものが百科便覧的な要素を持ち、日本史の研究には不可欠な書と言われています。なお上巻には古代から続く天皇即位の儀式たる践祚大嘗祭も収録されています。践祚大嘗祭については以前紹介しておりますのでリンク先の書籍も併せてご覧ください。

下巻こそありませんでしたが、併せて延喜式の研究もお譲りいただきました。ありがとうございました。

訳注・日本史料・延喜式

延喜式は十世紀はじめに編纂された古代法典である。五十巻という大部のもので ありながら、推定約八十字ほどが失われただけで、殆ど完全といっていい形で今日 に伝えられ、古代社会の情報をふんだんに我々に提供してくれる貴重な典籍である。

その情報も、法典だからといって、必ずしも政務や法律に関するものばかりでは ない。それは「式」という法典の性質による。つまり「式」は「律令」という基本 法典に対する施行細則集であるから、その含むところは勢い多方面にわたり、かつ 微細な事柄に及ぶことになる。とにかく或る意味で日本古代史についての百科便覧 と言っていいような要素を持ち合わせている。従って単なる法制史の枠を越えて、 広く日本文化を理解する為の宝庫といっても過言ではない。しかも基本法としての 律令が、手本とした唐の影響を強く受けている(この方はかなり日本的に改変しているが、それでも固有法との乖離は避けられない)のに比べれば、施行細則たる式の方は、ことが細かいだけに唐の政治理念や法哲学から離れて、日本の現実をかなり忠実に反映している度合いが大きい。

しかも延喜式の条文の中には、他に見られないものがかなりある。九世紀ごろの 国家的な祭祀に際して読まれた祝詞を網羅しているのは延喜式だけである。全国の主要な道路に設置された駅名をすべて知らせてくれるのも延喜式だけである。調庸や中男作物などの名で呼ばれた全国からの物品税の品名を、国別に網羅して掲げているのも延喜式だけである。こういう例を挙げていけばきりがないが、要するに、 極めて貴重有用な典籍であり、このことは、用例や典拠を掲げるタイプの国語辞典 や百科事典に当たってみれば一目瞭然であろう。用例が延喜式にしかない というケ ースも少なくないのである。

およそ古典の研究は、厳密な校訂と適切な注釈とが車の両輪となって進められる べきものであろう。延喜式について言えば、校訂の方は割合早くから進んだと言っ てよい。近世初頭の正保四年(一六七)に早くも校訂版本が上梓されているが、この 本邦初の、しかも労多き事業を担当したのは、弱冠二十三歳の儒医、立野春節なる好人物であった。爾来、今日まで十一種ほどの版本や活字本が世に出たが、その冒頭を飾った彼の功績は実に大きい。 一方、注釈書の方は、部分的なもの(例えば祝詞式とか神名式など)は別とし6 て、全五十巻を対象としたものは、今日に至るまで遂に出現していない。もちろん 全ての典籍に注釈書が備わっていなければならない訳でもあるまいが、しかし、延 喜式が古代史学の論著のみならず、かなり広範な分野の著作にも利用されているこ とを思えば、延喜式全五十巻の注釈書は是非欲しいところである。

ただ、これは言うべくして、なかなかに行ない難い。分量は五十巻。その全条数 は数え方によってかなり異なってくるが、しかし、大凡のところ、三千五百から六 百条という線は動かないであろう。かなりの分量である。その上、分野が多岐にわ たる。多岐というより人間生活の全般にわたると言うべきであろう。専門分野の細 密化が激しい現今の学界状況では、とても個人の手に負える仕事ではない。しか も、仮にこれらの点を克服できたとしても、内容の理解が必ずしも容易ではない。 なにしろ細則集なのであるから、実際に政務を担当した古代の官僚達は、その経験 則に照らして容易にその意味を理解し得たであろうが(そうでなければ細則とは言 えない)、後世の人士はその経験則を共有する訳にはいかない。そのため条文の表面的な文意そのものは一応追えても、具体的なイメージが湧かない。要するに行間がなかなか読めないのである。 それでも、取り敢えず現在の学界の水準に立つ、基準的な注釈書を作って欲しいというのが、大方の要望であろう。そしてそれはかなり意義あることに違いない。 本書はそれに応えようとするものであるが、果たして何処まで応え得たか、それは 読者諸賢の高批にまつほかはない。

思えば、推古天皇の三十一年(KM)、唐から帰国した留学生は「大唐国は法式備 定の珍国なり。すべからく常に達うべし」という帰朝報告を行なった。この提言か らおよそ三百年、幾多の古代法典編纂の掉尾を飾って、この延喜式は編纂された。 唐は既に滅びていた。それから更に千年以上の月日が流れ、今日初めて延喜式全五 十巻の注釈書が世に問われようとしている。さすがに感なきを得ない。

虎尾 俊哉

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