軍事書 餘馨・華道家元池坊献納飛行機命名式並記念華会写真帖 戦車・猪間駿三　買取事例

軍事書 餘馨・華道家元池坊献納飛行機命名式並記念華会写真帖 戦車・猪間駿三The Navy・海軍（明治45年-大正元年）の合本など送っていただきました。軍事書籍買取品。餘馨・華道家元池坊献納飛行機命名式並記念華会写真帖 などは珍しく九七式戦闘機・八八式七糎野戦射砲を献納した時の写真帖・巻頭には陸軍大臣東條英機名義での感謝状が収録されています。ありがとうございました。

序
世界はいま、雄渾壯大なる使命を、新秩序の建設を目堵して、西に東に真剣 なる激戦の場面を展開してゐる。大日本皇國は、八紘一宇の大理想實現の爲に、一 億一心偉大なる歴史の創造に邁進してゐる。終戦にして赫々たる戦果に輝き、御稜 威のも、皇軍精鋭の征く所、大東亜の全面に日章旗り、燦として東亞の黎明を がんこするのである。
日々新なる報来る。想へば建國以来、われらに漲りれる大和心は、近くはわれ らの父が挺身殉國の血汐に彩られて、滾々と遡り湧き立つを覚えるのである。誠 に新しき歴史の中に生きる自覺は、われら一億を歓喜と光の中に包容し、その聖 戰に參する限りなき幸肩を痛感せしめる次第である。
文化は、此の光輝ある歴史の進展のうちに躍動し、旺盛なる國家意識の下に展開 せられなければならぬ。 華道も、よく「大和」「脊私向公」の精神を中核として、 強力なる國家奉公に邁進し、この新しき歴史の要請に應へつゝある。

往にし昭和十五年十月、華道家元に於ては、時局の重大さを痛感し、華道家とし ての赤誠を披瀝すべく、率先軍用飛行機献納を決意され、金抬萬圓也を出し、廣 く全國の門弟にも檄を飛ばし、其の協力を求められたのである。運動開始と共に、 之に唱和する門弟の聲は、全國津々浦々に起り、凝集せる赤誠は遂に家元酸出分を 加へ金貳拾壹萬四千八百七拾餘に達し、陸海軍へ飛行機各一機、及び陸軍へ高射 砲一門を献納する事を得たのである。昭和十六年四月十七日、各地代表の参列の下 に献金報告式を暴行し、総べての手績を了して、只管其の完成を待つてゐたが、 送 に佳秋十一月、献納機の空飛ぶ時が来た、全國各地より參集の代表を迎へ、軍當局 主催のもとに、待望の輝かしき命名式が舉行せられた。家元でも此の儀を記念 し、七夕會の意義を含めて記念華を開催し、茲に華道家元池坊並に全國門弟の 華道報國の誠心は賞を結び、華道界空前の企圖は完成した。今茲に當日の盛儀を偲 び、永く記念とする爲に其の寫真を収録して廣く門弟各位に頒つ次第である。