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写真集・人間兵器震洋特別攻撃隊

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写真集・人間兵器・震洋特別攻撃隊・お粗末なベニヤ板張りの兵器 極秘日本海軍艦艇図面全集他 段ボール2箱 宅配買取

震洋特別攻撃隊は第一八震洋隊の部隊長が作家の島尾敏雄氏だったことで知られていますが、当時は海軍の関係者ですらこの部隊の存在を知らないものもいたようです。そのためか発行部数も少ないものと思われます。他にもありますが、一部のみ紹介しました。ありがとうございました。

写真集・人間兵器震洋特別攻撃隊

震洋会会長 田中 和
この本の洞穴の写真を見て下さい。

今から四十数年前、この洞穴の中には、強力な爆薬が秘匿され、かたわら に搭乗員と呼ばれた十七歳から二十二歳前後の青年達が、ひとたび、出撃し たら生還することができないことを承知しながら待機しておりました。
この爆薬は、自動車のエンジンを持ち、推進器を着けた緑色のベニヤ板に 包まれておりましたから、外形から判断すると、緑色の快速艇のように見えます。
旧海軍では、艦艇を分類するのに、艦船令とか艦船役務条令にもとづく艦 艇類別標準や特務艦艇類別標準というものがあり、軍艦とは何々をいうか、 駆逐艦とは何か、特務艇とは何々をさすのかなどと、分類がそれぞれ定めら れておりましたが、この爆薬艇に関しては類別標準の何処にも記載されてお りません。

というのは、この艇は、昭和十九年四月、軍令部の要請により建造が開始 され、海軍部内で、「マル四兵器」と呼ばれ、のちに「震洋」と名付けられ たもので、数を表すにも公文書では一隻、二隻といわず、一基、二基と数え られたこともある「兵器」であって、「艦艇」ではなかったからです。

したがって、この震洋を操縦する青年達は、隊内では搭乗員と呼ばれてお りましたが、じつは、大砲や機銃の尾とか撃針といった部品と同じく、人 間であっても、この「兵器」の部品の一つにしか過ぎません。
この兵器は、敵の艦船の正横に対し直角ないし三〇度以内の角度で衝突さ せませんと、爆発してもあまり効果がありませんし、昼間では航空機には敵 いませんから、兵器の部品である青年達は、効果ある爆発を共にしようと、 初期は横須賀の田浦で、のちには長崎県の大村湾に面した川棚の訓練所で、 毎夜のごとく厳しい訓練を受けたあと、兵器の出撃を支援する基地隊員や整 備員と共に部隊を編成し、各基地の洞穴に待機しておりました。
そして、多くの者が、敵艦船を目がけて突進したり、待機中に砲爆撃を受 けたり、疾病のため命を失い、あるいは、移動中の輸送船で雷撃を受けたり、無念
の最期をとげたりしました。 しかしながら、兵器自身が秘密兵器であったた めと、その性質上、戦果を確認する手段がありませんでしたから、航空機や 人間魚雷による特攻のように華々しくは報道されず、また、海軍部内でも兵 器の存在すら知らない方々もありました。

この青年達には、親も兄弟もありました。しかし、彼らはこの家族に対す る恩愛の情を断ち切って、愛する祖国を護りたい一心から、進んで志願し、 兵器の一部となり、黙って死んでいきました。
こんなお粗末なベニヤ板張りの兵器で戦争ができるか、とお考えになる方 もあるでしょう。

あの当時、志願した我々「部品」達でも、そう思いました。
しかし、戦局が悪化し、 護るのに航空機も軍艦その他の艦艇も乏しくなり、 工場も空襲で焼け、資材も尽き、あの回天と呼ばれた人間魚雷でさえ製造が ままならなくなった状況下におかれた帝国海軍の、最後の頼みの綱とする兵 器であったのです。

監修者の荒井志朗氏は、「愛と祈り」「おふくろ」「野の花」など数々のヒ ューマンな写真集を世に問うた写真家ですが、十七歳で海軍に志願し、第三 ○震洋隊山本部隊に所属した搭乗員、つまり、「マル四兵器」の部品の一人 でした。
彼は、ひとり各基地跡をたずね、また各部隊会や、同じ仲間の協力を得て、 ここに、「部品」達の正確な足跡を後世に遺すことができました。
彼に、重い器材を携えさせ、歳月を経て荒廃した基地の洞穴を求めて、 跡のない道をもたどらせたものは、何であったのでしょうか。
埋もれ、風化しつつある洞穴と同じく、忘れ去られていく 「兵器人間」 歴史を留めておきたいという発想のみが、そうさせたのでしょうか。
あるいはまた、第一八震洋隊の部隊長であった故島尾敏雄さんが、震洋隊 幻想の中で書き残されたように「過ぎ去った日の追憶への感傷や、其処を訪 れて得られる安らぎ」を求める気持ちが、そうさせたのでしょうか。
いや、それ以上に、かの青年達に対して、青春を与えることなく、また将 来の夢を果たすことも許さず、ただ兵器の部品として散華せしめた、戦争と いう狂気の時代を未来永劫に来させないために、平和の尊さを訴えたいとい う思いが、著者自身を駆りたてたのではないでしょうか。

 

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