気になる一冊 一千年の時を超えた大発見 ―『大原魚山勝林院本尊阿弥陀如来像調査報告書』
京都・大原の地に佇む「魚山大原寺 勝林院(ぎょざんたいげんじ しょうりんいん)」。 声明(しょうみょう)の根本道場として、また法然上人が浄土宗の教えについて論戦を繰り広げた「大原問答」の舞台として知られる名刹です。
今回ご紹介するのは、その勝林院の本尊であり、**「美男の阿弥陀様」**としても親しまれている阿弥陀如来坐像の全貌に迫った貴重な調査報告書です。

本書の読みどころ
衝撃の新発見!『証拠阿弥陀腹内記』の確認 2013年の一千年紀慶讃法要に際して行われた調査により、仏像の内部から『証拠阿弥陀腹内記』という極めて重要な資料が発見・確認されました。一千年の歴史を裏付けるこの発見は、仏教美術史においても大きな成果です。
「証拠の阿弥陀」の真実に迫る 大原問答の際、法然の正しさを証明するために光を放ったという伝説から「証拠の阿弥陀」と呼ばれる本尊。像高約280センチという巨像の細部(キリッとした目元や特徴的な耳の形など)を、専門的な視点から詳細に解説しています。
「美男」を科学する 「かっこよく見える指定席」があるほど、その端正な顔立ちで人々を魅了してきた阿弥陀様。京都産業大学の鈴木久男教授を中心とした専門家チームによる学術的な分析は、信仰と美術の両面からその魅力を解き明かしています。





