さいたま市南区 加賀松雲公・加賀松雲公伝等歴史書他3箱買取

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加賀松雲公・明治42年発行

書は主として近藤磐雄氏の「加賀松雲公」に材料を取り、また永山近彰氏の「加賀藩史稿」に拠りたるところ數箇處あり故に記事の出所はこの二書に讓りて、本書には一々記入せず。

加賀松雲公は材料の蒐集事實の考證に力をこ め、本書は世人をして一般に 公の事蹟を知らしめんが偽に撰す。彼の目的は學者の討究に資し此は 易解の書
あり同じく松雲公の傳記といへども、志すところ異なれば、編纂の體裁るまた異ならざるを得ず。

加賀松雲公記載の事實 につきては、なほ親しく近藤氏の詳〇を請ひたること多し。普通の歴史につきては、三上文學博士の示教を仰ぎたることまた少なからず。

こちらは気になった一冊。河童伝承大事典・和田寛。本格的な河童事典です。もちろん実在する生き物ではありませんので、写真は巻頭のみで、大半が文章で構成されている事典です。ジャンル分けに悩むある意味古書店泣かせの本です。

「全国各地で使われていた河童に類似した古動物や怪異の様々な呼称が「河童」という共通語に取って代わられたように、土地土地の伝承も特色のないものになってきている。しかし、それぞれの土地に伝わる河童に類似した生き物、化け物の話を細大洩らさず記録すれば、類型的なものとともに、その土地特有の伝承も浮かび上がってくるのではないかと考えて、この事典を編纂することにした。
　内容としては、私の四十年余りにわたるフィールドワークの成果を中心に、先学諸賢が著された文献によるものも加え、河童の呼称、形態、習性、信仰、言い伝え、昔話、伝説、世間話などの伝承を可能な限り集めてみた。」