東京都北区にて法術自修法絵解等・武道書買取。
今回紹介させていただくのは藤田西湖氏の法術自修法絵解になります。藤田氏と言えば最後の忍者として知られており、またその著作集も4冊セットとして復刻されております。今回はその復刻集ではなく昭和5年発行の法術自修法絵解を紹介させていただきます。全身に二百有餘本刺針の保持者とありますが、この写真もかなり有名だと思われます。

藤田君は心霊界の鬼才である。適くとして可ならざるなく、殆んど百芸に通じ、殊に修霊鍛身に 至っては、古今独少の観がある。
頃者『法術行り方絵解』を著した。而して同君の著は已れ之れを為すことが出來ないのに、他の著書から取つて解説を附した類書とは全く其の選を異にする。同君は全身に二百有餘本刺針の保持者であり、所謂法術といふもの一として能くせざるはない。
本書は自己の能くするもの六十有一、を自ら絵にし、自ら解説を加へたのである。從來も挿繪を以て説明した書はあつた。併し繪を主にして之れに解説を加へたものあるを聞かね。実に本書は法 備界空前の著書とい公べく、本書一たび出づれば類書は太陽の前の辰星の如く、其の光を失ふべきは明かである。
而して父本書は所謂法術を以て世人を眩惑せしめたるデモ霊術家の種子を一々指摘せしものにしでデモ芸術家退治に效果あることを信じて疑はぬ。一言巻尾に跋す。 昭和三年仲秋
修靈教化團長大教正 清水英範