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試行・磁場など思想書・文芸書お譲りいただきました。

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担当スタッフより

試行など思想書・文芸書お譲りいただきました。復刻版ではなく、元版です。ありがとうございました。直接購読が原則の雑誌ですが、当時は東京の書店(芳林堂書店池袋店)などでも店頭販売されていました。一部小売店では店頭販売されていたと思います。

直接購読者諸氏へ

この号で「試行」を終刊とすることにきめたので、直接 購読者の諸氏にお知らせし、長年この雑誌を経済的にも精 神的にも支えていただいたことへの感謝の意を申上げょう と思う。隔月刊をたてまえとして出発したことを考えると、 三十年余の長い年月にわたったが、実質的には十年余の年 月にしか対応しない。ことにここ数年は、一年に二回(ひ どいときは一回半)くらいしか刊行されず、地震と「試行」は忘れたころにやってくると直接購読者から、からか われるような有様だった。いま思い付くままに終刊とする 理由を率っ直に個条書きにして、参考に供したい。

 1主宰者の体力が次第に衰え、生活費を稼ぎ出し、同時 に自分なりに首をつっこんできた一般ジャーナリスト への義理を果し、「試行」を刊行するということが次第にきつくなってきたのが、第一の原因である。そし て体力の減退とともに気力も衰えて、初心が次第に拡 散していったことも加わっている。文筆者としてのわ たし個人は表現内実で、それほど衰えも、気力の喪失 も感じていないできたから、体力を節約しながら書こ うとおもったことは、注文された原稿のなかでも出来 るだけ表現するようにしてきた。それは今後も同じだ とおもう。

ほんとをいうと現在の社会情況や政治情況は難所に かかっていて、「試行」の続刊はいま第二番目の必要 さに晒されているともいえる。わたし自身は身軽に なって体力の消耗をさけながら、これからも情況の難 所に対応してゆくつもりだ。もし余裕があったらこれ からもわたしの表現を注視していただければ幸いだとおもっている。

2「試行」刊行の当初は、どこかに「地下」という感じ 方があった。このわたしたち(同人は村上一郎、谷川 雁、吉本の三人だった)の感じ方に名実ともに同意し てくれる出版社を見つけるのが大へんでもあり、おっ くらでもあったので、自立出版とし、直接購読者の予 約金で続刊することができるように考えた。原理はよ くよく検討したが、実際は単純なものだ。一九六一年ごろで、直接購読者が三百人あり、予約購読金を支 払ってくれれば雑誌の続刊は可能だった。予約金を先 まで喰い込むことができるからだ。ただこれには成立 の条件が一つだけある。それは予約直接購読者と略々 同数しか、小売店で販売しないことだ。どんなに需要 が多い時でもこの原則は守られてきた。もし注文があ るだけ小売店で無際限に店頭売りをすれば、店頭売りが減少したときが、終刊のときになる。これらの原則 については、多分どんな雑誌刊行者(社)よりもわた したちは考え抜いたうえで「試行」をはじめた。

もう一つ敢えてわたしたちがとった方策をいえば、 小売店にたいして、商業出版社がとっている最大の掛 け率で引きとってもらったことだ。大規模の小売店

(書店)で色をなしたところもあったが、事情を説明 して納得してもらった。また欣然として応じて良心的 に扱ってくれた小売書店もある。直接購読者諸氏にた いするのとおなじように、これらの書店にも心から感 謝の意を表したい。この協力していただいた書店のな かには、いまは消滅してしまった書店も、鬼籍に入ら れた書店主もいる。回顧的になるのはいやだが、これ らの書店や書店主の近親の方、関係者の方には万感を こめてお礼を申上げる。

ここで思い出したが、直接購読者の方で亡くなられ、 近親の人の名前に変更された場合も、購読者が亡くな られ、その奥方から知らせがあって購読を中絶される 場合もあった。まためでたい方でいえば別々の購読者 の人がおなじ姓と住所になって(たぶん結婚されたに 違いない)と思われる場合もあった。こういうことが あると、やはりずいぶん長い年月がたったのだなとつ くづく考え込むことになった。 「改行」はさしたる経済的な余裕もなく、また特別の 出敷設や機動者もなくて、雑誌を継続して刊行してゆくには、どんな方法をとったらいいのかについて、一 的な場を作り出した。これは労力が無給で、儲け

るつもりがなければ、どこで誰がやっても通用すると おもう。原稿の取捨選択はわたしがやり、事務は奥方 がやった。また校正や組みは、初期に三浦つとむ がやってくれたり、村上一郎がやってくれたり ともあったが、ほとんど全部ベテランの編集者二人が やってくれた。これは名前をあげて迷惑がかかること があってはとおもうのであげないことにする。また宝 印刷さんには親子二代にわたり、言葉につくせぬサービスをしていただいた。事務会計の関係の厳密さと、 同人雑誌のうちでは圧倒的に誤植のない校正の技術は、 無料で奉仕してくれたこの人々の功績だし、宝印刷の 好意は、定価の安さにあらわれているということを特 記し、敬意をあらわすことにする。

これは褒めたり、感謝したりすると、半分仲間褒めに なってしまうかも知れないが、出版部は川上春雄氏、装丁 は黒沢充夫氏が、単行本と合本の取扱いに従事されたこと をお知らせしたいと思う。

「試行」終刊に際しての事務上の処理について、左記のよ うにしたいので、無理がないと思われたら同意していただ ぎたいとおもう。

■直接購読の予約金の残額について、返済を希望される 力は、葉書でその旨を申出てくれれば、御希望どおり に返済いたします。尚、返信はこの雑誌着から十日以 内にして下されば、事務上、大助かりです。これは往 復ハガキを差上げないと公正でないかもしれないが、 高齢(?)その繁雑にたえないので、そちらの申出を 期待します。

■予約金残額の返却を面倒だから、その他の理由で求め られない購読者には、わたし(吉本隆明)が入院中に 構想を固めた『アフリカ的段階について―史観の拡 張』という著書を非売品として署名のうえ贈呈いたし ます。これでチャラにして欲しいとおもう。この著書 は少くとも本年のわたしの著書として、一生懸命に 筋の考察を進めたもので、内容の評価は諸氏の判断に まかせるとしても、誠意のほどは誰にも汲みとって ただけるものと信じます。

この著書は諸氏の手に渡ってから、充分の期日を経 て、春秋社から定価つきで一般刊行されることになっ ています。刊行予定は来春ころです。了承していた きたいとおもいます。

吉本隆明


こちらは併せてお譲りいただきました磁場になります。吉本隆明・北川透・桶谷秀昭・月村敏行・宮城賢・三浦つとむ・内村剛介など。一部上記試行に執筆された方も数名おられます。

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