姓氏家系大辞典・太田亮など民俗学関係の本入荷しました。太田亮氏は日本古代史が専門ですが、氏が出版された本のなかでは同著が一番有名かもしれません。全国の姓氏を50音順に収録し、起源、分布、本家と別家の関係、家紋などを解説。天部が変色していますので、もとは天金本として出版されたようです。ありがとうございました。
本書は、神代御系圖、皇室御系圖,本文、氏族總說、家系調査方法、辭典解說、索引、補遺、氏族分布地圖等より成 る。內、御系圖と本文とは、本書の主要部分なれば、これを三巻に収め、氏族總說、家系調査方法、辭典解說、索引 は別途に、補遺と氏族分布地圖とは、これを續編として、追つて發表す。 序文、編纂次第、完成記念感謝文,參考書目の如きも,これを別途に張る。
本書の組織は以上の如く、本辭典の引き方,並に系圖の調査方法等は、別途に於いて、詳細に述ぶべきも、珊か讀者 の便をはかり、此處に共の一端を述べん。
1 開國以來三千年、一氏・蕃殖して數十氏となり、數百流に分れ、途に數千の苗字を起せしものあり。世俗、源不藤橘を四姓と云へど、その他、古くは物部、大伴、多、阿倍、蘇我、毛野、下りて紀.清原、菅原、大江、当然り。 また秦氏あり、漢氏あり。
其の他、此等より分れて、百千の苗字を起せしものに、宇都宮、新田、小山、千葉、武田、伊東、佐々木等、猶ほ其等より更に別れて、數百の氏を起せし南部、小笠原等、また河野,綾、高木の如く、地方的に大族たるものも亦些からず。分流より別氏を起し、更に新氏を起して已まず、但し本姓必ずしも尊きにあらず、新氏・卑しきにあらざるなり。唯血の由來を語るのみ。
闘巻の一家、僻村の一氏と雖も、其の由來を列叙すれば、浩潮なる大册となり、各氏に之を及ぼさば、幾百萬卷を費する、猶ほ能はざるべく、又重複の煩に堪へず。ょりて本書は根原に於いて詳かにし、各氏々につきては、分派以來を筆にす。例へば、物部、源の如きは、現存せざる氏なるも費す所甚だ多し。 これ幾千、幾萬姓が共通の記事たればなり。
2 本書はまた医連、伴國兩造、樋門、勢家、本家、領家、武門、武將、守護、地頭、領主、大名に於いて詳かにす。斯くするは世に媚び、其の氏を特に重んずるにあらざれど、何れも多數の家の子、郎翼を率ゐて活動せしにて、當時配下たりし氏々、家々、 共通の記事たれば也。